LINEをはじめ、Twitter、InstagramなどのSNSは大変人気で、現在そのサービス形態は多岐に亘ります。
また、SNSは友人や親族への近況報告や連絡手段としても気軽に使えるサービスです。
多くの人がSNSを使うようになった現代、自分の写真だけでなく、子供の写真を投稿している人も多いですよね。
しかし、子供の写真をSNSに載せる危険性について考えたことがあるでしょうか?
今回は、子供の写真をSNSに載せる際に親が知っておくべき危険性と、出来るだけ安全にSNSに投稿するポイントについてご紹介します。
・子供の写真をSNSに投稿するリスク
・ネットやSNSに潜む危険
・子供の写真を投稿する時にできること
など、SNS利用者は必見!知っておくべき情報をお伝えします。
目次
1、SNSとは
SNSとは、ソーシャルネットワーキングサービスの略です。
LINEをはじめ、Twitter、Instagram、YouTubeなど人気サービスとなれば、毎日触れている人も多いのではないでしょうか。
SNSとは、人と人との社会的な繋がりを維持・促進する様々な機能を提供する、会員制のオンラインサービス。友人・知人間のコミュニケーションを円滑にする手段や場を提供したり、趣味や嗜好、居住地域、出身校、あるいは「友人の友人」といった共通点や繋がりを通じて新たな人間関係を構築する場を提供するサービスで、Webサイトや専用のスマートフォンアプリなどで閲覧・利用することができる。
引用:e-words.jp
SNSの主な機能は、
・プロフィール機能
・メッセージ送受信機能
・タイムライン(ウォール)機能
・ユーザー相互リンク機能
・ユーザー検索機能
・ブログ機能
・Q&A機能
・アンケート機能
・コミュニティ機能
など、多岐に亘ります。
一般ユーザーは、自分の趣味や意見または近況をネットに公開し、ユーザー同士で繋がったり、身内への近況報告に利用している方も多いです。
2、子供の写真をSNSに投稿するリスク
子供の写真をSNSに投稿する上で親が考慮しなければならないリスクは以下のようなものがあります。
・住所や居場所を特定され、誘拐される
・無断で写真を盗用し、自分の子供のように勝手にネット上に公開されるデジタル誘拐
・写真を保存し個人の性的目的として悪用される、又はポルノサイトに掲載される
・学校や家庭外で投稿した写真や情報を使ったネットいじめにあう
大人は気軽にSNSを楽しんでいる感覚でも、大切な我が子を様々な危険にさらしている可能性があることを知っておきましょう。
3、SNSに潜む危険
(1)SNSから住所や行動範囲の特定は簡単
休日のお出かけの1枚、レストランでの食事、幼稚園での行事など、思い出が詰まったこれらの写真から行動範囲を推定することが可能です。
GPS機能が付いたスマホ等で撮影すると、写真に位置情報も記録されるのは知っていましたか?
主要SNSサービスでは、この位置情報は投稿時に自動で削除されますが、観光名所や目立つシンボルが映り込んでいる場合、人によっては一目見ただけでどこかわかってしまうでしょう。
また、レストランやカフェなどの外食先で所在地のタグをつける人は多いですよね。
その際に、「よく行くレストラン」や「近所のカフェ」などと書いてしまうと、そこから住所や子供の幼稚園などがバレたり、待ち伏せなどのストーカー行為をされる危険性があります。
(2)モザイクやスタンプ入りも安心できない
写真を投稿する際にモザイクやスタンプで顔を隠している人も多いですよね。
もちろん、何もしないよりは安全性は高まりますが、モザイク修正アプリなどもありますし、今後スタンプを消すようなアプリが登場する可能性もあるかもしれません。
また、普通は気づかないような細かい場所に、反射した顔や個人情報が写りこんでいる可能性もあります。
(3)写真を悪用されることも
親にとっては子供の可愛い姿である、プールで遊んでいる姿や運動会の写真を性的な目で見る人もいます。
そのような人たちに勝手に写真を保存されたり、酷い加工をしてネット上に投稿されてしまう危険性も考えなくてはなりません。
また、AI技術を使って、本人になりすます偽動画「ディープフェイク」犯罪も増加しています。
ハリウッド俳優、トムクルーズのディープフェイク動画をみると、本当に本人のように完成度の高い動画であることがわかります。
近年、ディープフェイク技術を使い、勝手に他人の写真を使って性的動画を作成する犯罪「ディープフェイクポルノ」も問題になっており、気づかないうちに自分が投稿した写真が悪用されてしまうこともあります。
(4)他アカウントからのタグつけ機能
自分が子供の名前や、幼稚園の名前を載せていなくても、タグつけされた他のアカウントから情報がバレてしまう可能性もあります。
顔が写っている写真は個人が特定されやすいですし、人によっては名前や幼稚園の場所なども載せている人もいます。
また、親同士の交友関係などもわかってしまい、トラブルに繋がってしまうケースもあるかもしれません。
出典:ExpressVPN |インフォグラフィック:SNSにおける安全性とプライバシーの確保
4、子供の写真を投稿する時にできる7つの注意点
では、どうしてもSNSに子供の写真を投稿したい時に気を付けるべき最低限の注意点をご紹介します。
(1)アカウントは非公開に、親しい人だけに公開する
信頼できる人のみに公開しましょう。
子供の成長連絡ならなおのことです。不用意に全世界に公開する必要はありませんので、公開範囲は適切かを確認しましょう。
(2)場所が特定されるような物は映らないようにする
少しの手がかりから、住まいは特定されてしまいます。
場所が特定できるものの映り込みは、子供の日常の居場所を知らせているも同然です。
(3)時差投稿で、その場所にいた日や時間が特定されないようにする
最近は、Instagramの投稿をタイムリーではなくずらすことを「時差スタグラム」と言ったりします。
リアルタイムの投稿はそれだけで危険が増しますし、タイムリーに居場所を知らせないことは子供の生活を守ることにつながります。
(4)顔は映さないようにする、また周りに人や子供の顔が写り込んでいないか配慮する
知人でも他人でも、他者が写りこんでいる写真をそのまま投稿するのは非常識です。トラブルの元にもなりますので許可なく載せないようにしましょう。
また、日記的な投稿であれば、顔を映さなくても内容はきちんと伝わります。
(5)裸や変顔の写真など、子どもの人権について考える
海外では子供が親を訴えたケースもあります。
次章で解説しますが、子供にも人権があることを理解する必要があります。
(6)名前やニックネームは載せないようにする
個人情報の漏洩は様々な危険を伴います。
名前やニックネームは重要な個人情報のため、インターネット上で公開しないようにしましょう。
(7)タグ付けを許可しない
タグをつけられると、他者の投稿からどこで何をしていたのか公開されてしまうことになります。
タグ付けは個人情報の漏洩やプライバシー侵害の問題につながります。実害があった場合は損害賠償請求されるリスクもあります。
これはタグ付けを許可しない設定にしておくことで自衛が可能ですので不要な人は設定しましょう。
被害に合わないためには、インターネット上でむやみに個人情報を公開しないようにしましょう。
1つ1つの情報は断片的であっても、さまざまな情報を組み合わせることで個人を特定することも可能です。
また、一度インターネット上で拡散された情報を完全に削除することは困難です。
リスクをゼロにすることは難しいですが、子供を守るためにできることは必ず取り入れましょう。
5、子供の人権について考えよう
子供は親の保護下にいますが、もちろん子供にも人権があります。
親にとっては可愛いプールの写真、寝起き姿の写真、赤ちゃんの頃の裸の写真等でも、本人にとっては恥ずかしかったり、ネットいじめの原因や、最悪、勝手に保存されて性的な目的に悪用されてしまう可能性もあります。
海外では実際に子供が親を訴えたケース(出典:ネットイージス.com)もあり、今後日本でも問題になっていくでしょう。
親世代が自分の子供時代の写真や動画をインターネットで発見することは殆どないでしょう。
しかし、今の子供たちが大人になった時には、自分も知らなかった自分の画像がネット上で拡散されているかもしれません。
6、SNSにアップした子供の写真はデジタルタトゥー
SNSへの投稿はデジタルタトゥー(出典: 一般社団法人日本ノハム協会)と言われる時代。
一度投稿した物は簡単にネット上から削除することは出来ません。
投稿する前に一度考えてから投稿するようにしましょう。
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