「愛しい子どもが誕生し幸せの絶頂のはずなのに、夫婦仲がかつてないほど最悪。」産後に夫婦の中が冷え切ってしまう、【産後クライシス】に悩む人は少なくありません。
時には離婚原因にもなりかねない産後クライシス。こじれた夫婦仲を元に戻すは至難のわざですが、実は産後クライシス対策に【漫画】が役立つことをご存じでしょうか?
今回は、産後クライシスをリアルに描いた漫画を厳選してご紹介!
・産後クライシスの原因が知りたい
・夫への愛情を取り戻したい
・産後クライシスの対処法が知りたい
・夫に妻の状況や状態を理解させたい
・セックスレスに悩んでいる
このような人は、是非続きをお読み下さい。
コミック本はもちろん、サクッと読めるショートストーリーもありますよ。産後クライシス漫画で夫婦の現状を冷静に考え、解決の糸口を見付けましょう!
産後の恨みは一生についてはこちらの記事で紹介しています。
ワーママとは?仕事・育児・夫に悩む働く母達7人のリアルな声をこちらの記事で紹介しています。
目次
1.産後クライシスとは
「産後クライシス」とは、【出産後に夫婦間の愛情が急速に下がる現象】を指す言葉です。
今でこそ「産後クライシス」という言葉をよく耳にするようになりましたが、もともとは2012年に放送されたNHKの「あさイチ」で放送され、瞬く間に世間に広まっりました。それほど、産後に夫婦間の愛情減退を実感する人が大勢いたということでしょう。
特に、【妻➡夫】に対する愛情低下は著しく、「夫を本当に愛していると実感する」と実感する妻は、子どもが2歳の頃には34%しかいません。夫の51.7%と比べると、夫婦間で愛情の深さに大きな溝ができていることが分かりますね。
(引用:ベネッセ教育総合研究所|はじめての子どもを出産後の夫婦の愛情の変化 2006~2009縦断調査)
・子どもを産んでから夫を愛せない
・産後、夫に触れられると鳥肌が立つようになった
・子どもを産んで以来、夫との性交渉が考えられなくなった
・ささいなことで夫に苛立つ
・出産前はラブラブだったのに、今は喧嘩が絶えない
など、辛い状況を抱えている母親が大勢いるのです。しかも「自分でも、なぜこんなにも夫が嫌いなのか分からない。」という女性が多いのも現状です。
夫婦の離婚問題にも発展しかねない、産後クライシス。その原因は何なのか?次で詳しくみていきましょう。
2.産後クライシスの主な原因
産後クライシスの主な原因は、以下の4つが考えられます。
②ホルモンバランスの乱れ
③夫婦のコミュニケーション不足
④夫の育児に対する姿勢
①産後の【生活スタイル】の変化
当然ですが、出産するとママの生活スタイルは激変します。夜中の授乳による寝不足。繰り返される赤ちゃんの吐き戻しやお漏らしの処理。ママは自分の体調がままならない状況で、【24時間体制の仕事】をしなければいけません。出産前のように、自分が楽しむ時間なんて皆無ですよね。
では、一緒に暮らすパパはどうでしょうか?
朝決まった時間に家を出て、夜は遅くまで残業。それは有難いことですが、家ではスマホとお友達。時には友人と出掛けたり、赤ちゃんが生まれる前と何ら変わらない生活を送っていませんか?
【ママは生活が激変して忍耐の毎日。それなのに夫の生活は変わらない。】このような夫婦間の生活スタイルのギャップが、ママの不満やイライラを増幅させ、やがて【夫なんて大嫌い】という気持ちに発展してしまうのです。
②ホルモンバランスの乱れ
産後の【ホルモンバランスの乱れ】も、産後クライシスの大きな原因です。
女性のホルモンバランスは妊娠~出産を経て大変動!妊娠中に徐々に増加した女性ホルモンは、出産後に急降下します。それに加え、母乳を作るためのプロラクチンも増えます。外からは分かりづらいですが、ママの身体はものすごく大きな変化の渦の中にいるのです。
このようなホルモンバランスの変化により、精神的に不安定になることがよくあります。いつもなら我慢できる夫へのイライラも、この時期ばかりは抑えるのは不可能!攻撃的になり、夫婦喧嘩が増えるカップルも大勢います。
③夫婦のコミュニケーション不足
産後は、夫婦間のコミュニケーションが不足しがち。育児で疲れ果てたママは寝落ち、パパは遅くまで仕事。丸1日会話がないことも珍しくありません。
それに加え、【セックスレス】も無視できない問題です。
そもそも産後の女性は性欲が湧きにくいですし、会陰切開の傷に不安感を覚える人も少なくありません。夫が望んでも妻が受け入れることが難しいという状況が固定化してしまい、数年単位で性交渉がない夫婦も多いです。欲求不満に陥った夫が不倫に走れば、それこそ離婚危機になってしまいますよね。
④夫の育児に対する姿勢
【育児に対する夫の姿勢】も、産後クライシスで見逃せない原因の一つ!
いかがでしょうか?こんな発言や態度をされたら、夫のことを嫌いになるのも無理はありません。夫に対し抱えきれないほど大きな不満を抱き、それが積もり積もって爆発する。産後クライシスにはこのような側面もあるのです。
産後クライシスの原因をお伝えしましたが、あなたにも「そういえばそうかも…」と、思い当たる節があったのではないでしょうか?
離婚危機にもなりかねない「産後クライシス」は、どのようにして乗り越えればいいのか?次で詳しくみていきましょう。
3.産後クライシスの解決策
一般的に、産後クライシスの解決策と言えば【ママを手助けしてあげること】と思われがちです。もちろん、パパがママを助けて家事育児をしてくれれば、愛情が減ることはなく増えることもあるでしょう。
しかし、この方法の落とし穴は【パパに不満が溜まる】ということです。産後の妻を労わることが大切という風潮が徐々に浸透している今、「妻を助けて仕事もバリバリこなさなければ!」と、無理をしてしまうパパもいるのです。
では、本当の意味で産後クライシスを乗り越えるにはどうすればいいのでしょうか?それは、【家族の状況を客観的にみること】です。
・妻は夫のことをどう思っているのか?どうして欲しいのか?
・夫は妻のことをどう思っているのか?どうして欲しいのか?
・セックスがしたくない理由は何なのか?
・夫婦関係をどうしたいのか?
など、今の状況を夫婦で冷静に話し合ってみて下さい。そうすることで、お互いの気持ちを理解することができますよ。
しかし、「話し合うにも、自分自身なぜこんな状況になっているのか分からない。」という女性もいるでしょう。
そんな人におすすめなのが、産後クライシスを描いた漫画を読んでみることです!
産後クライシス漫画は、赤ちゃんを抱える母親の気持ちが如実に描かれています。漫画を読み進めていくうちに、「そうそう、私もだ!」、「うちの夫とまるで同じ。我が家だけじゃないのね。」など、共感が止まりません!
漫画を通し、夫婦間の関係を客観的にみつめ直してみてはいかがでしょうか?
4.【自分を客観的にみることができる!】産後クライシスを描いた漫画6選
それでは、産後クライシス解決に一役買ってくれる漫画を、6つご紹介していきます!
(1)産後クライシス 全3冊【合同版】
(引用:ebook)
幸せの始まりだと思っていた子どもの誕生…。産後鬱やワンオペ育児など、どんな家族にも起こり得る「産後の壁」をリアルに描いた作品。ドロドロした激動の展開はありませんが、だからこそ産後クライシスの現状が妙にリアル。「これ、私のことじゃない!?」そんな感想を持つ人続出!夫婦間の現状を冷静に振り返ることができる、そんな素晴らしい作品です。
◇矢野ゆな (著)/ 605円(税込)
◇全3冊合同版
(2)ヨルノセイカツ 2話 全1冊
(引用:ebook)
タイトルから想像できる通り、「セックスレス」について描かれた作品。あんなに大好きだった夫に触れられるのも嫌になった。産後の女性なら1度は感じたことのある感情をリアルに描いています。ショートストーリーの作品集なので、これ1冊で産後クライシスの様々なケースが読めますよ!
◇野崎ふみこ(著)/ 440円(税込)
◇全3冊
(3)産後クライシス~夫を傷つけた後、私が誓ったこと~
(引用:note)
産後クライシスを描いた漫画として、今話題の作品。「そっちが欲しいっていうから産んでやったのに…!」そんな衝撃的な一言に、先を読まずにはいられません。主人公の揺れ動く感情や夫の気持ち。産後クライシスの全てがここに詰まっています!
◇ことり(著)
「産後クライシス~夫を傷つけた後、私が誓ったこと~」を読んでみる
(4)37.5℃の涙 7~9話 全22冊
(引用:ebook)
こちらの漫画は「病児保育」がテーマの作品なのですが、7~9話は産後クライシスにも通じる物語が描かれています。育児で精一杯な妻。でも、夫も辛く寂しい気持ちを抱えている…。「子どもを産んでも、夫婦間の思いやりを忘れてはいけない!」そんな温かい気持ちになる作品です。
◇椎名チカ(著)/ 462円(税込)
◇全22冊
(5)わたしの産後クライシス 全13話
(引用:harumama日記)
SNSでも話題のブロガー!harumamaさんは、自身の産後クライシス体験を漫画にして紹介してくれています。モヤモヤを抱えたharumamaさんは、夫からのLINEを無視するように…。1つの家庭に巻き起こった産後問題がありのままに表現されており、共感せずにはいられません!
◇harumama(著)/ 462円(税込)
◇全13話
(6)ごんたイズム 子育てバトル365日 10話 全4冊
(引用:ebook)
著者は3児のママ。育児でドタバタな毎日を、面白おかしく描いた作品です!10話目には産後クライシスに関する物語が描かれているのですが、こちらのパパは育児大好き!子どもの面倒を完璧にこなし、遊びにも連れて行ってくれるのですが…夫婦間の見えない溝は深まるばかり。「こんな産後クライシスのパターンもあるんだ!」と、新たな視点に気付かせてくれる作品です。
◇カツヤマケイコ(著)/ 880円(税込)
◇全4冊
産後クライシス解決は夫婦の話し合いが第一歩
読みたい漫画はみつかりましたか?
産後の辛さは、夫に事細かく話さなければ分かってもらえません。しかし少しでもこじれてしまうと、話し合うのが照れくさい夫婦は意外と多いですよね。そんな人は、ご紹介した漫画を夫婦で読んでみてはいかがでしょうか?
産後はもちろん、出産前から「産後クライシス」について話し合うことができれば、お互いの理解が深まるはずです。
★産後辛い時には、PRIME編集部の「ママの駆け込み寺」もぜひご利用ください!
一人で悩んでいる方へ。
PRIME編集部のワーママ歴14年目現役ワーママと話してみませんか?
家事・育児・仕事・妻としてー結婚した女性にはたくさんの役目がついてきますよね。
そしてそれは一つ一つは大したことがなくても、初めての経験だったり、積み重なったすることで少しづつ複雑に絡み合いながら女性の負担になっていったりします。
そして心に抱えたもやもやを吐き出す場所がなく悩んでいる人もたくさんいます。
私自身も産後クライシスに悩み続けた母親の一人です。
一人目出産後には産後うつも経験し、実母含めすべてが敵のように感じ苦しい思いをしました。
今こうして笑い話にできるようになるまで、まわりには言えないこともたくさんありましたが、
徐々に人に話を聞いてもらうことで少しだけ明日の活力になったことも事実。
女性は話すことで気持ちや考えがふと軽くなったり、結論は出なくとも、前向きになれることが意外とありますよね。
もし、これをご覧になっている方で「こんなこと相談していいのかな?」「身近な人には言えない」などの悩んでいる方がいたら、PRIME編集部に気軽に話してみませんか?
もしご希望があれば、ZOOMで30分~1時間ほど、PRIME編集部の現役ワーママミイ又はみわが対応させていただきます。
私たちPRIME編集部のスタッフも、同じく母として妻としてワーママとして色んな葛藤と闘いながら生きてきた同じ女性です。
その経験を糧に、女性のあらゆる生き方に寄り添い肯定していきたいと本気で思い「PRIME」を運営しています。
どうぞお気軽に、言いたいこと、聞きたいことを話してください!
二人の人物像が垣間見えるnoteはこちらから
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