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We must be free!をテーマに、様々な女性のストーリーをご紹介するインタビュー連載「家族とキャリアと私」。ひとりひとりの人生にフォーカスし、女性のあらゆる選択と生き方を肯定する人気シリーズです。
第5回目のインタビューを受けてくださったナツさん
第5回目のインタビューを受けてくださったナツさんはメーカーの事務職として正社員で働く6歳と2歳のママさん。
現在の勤め先は2社目で、そこで10年以上キャリアを重ねてきた30代のワーキングマザーです。
第一子である長男は今年4月に小学校に入学、第二子である長女は保育園に入園して半年というご家族みんなが新生活をスタートさせているご一家。
今回はそんなナツさんに、新生活の状況とコロナ禍での「小1の壁」についてインタビューしました。
自分たちにとっての「小1の壁」とは
―「小1の壁」という言葉を知ったのはいつでしたか?
言葉自体はいつの頃からか知っていましたが、自分事として捉えていませんでした。
長男の保育園入学時「保育園を卒園したら次はどうなるんだろう」と想像した時に、大変になるだろうと思いました。そしてそれが「小1の壁」ということなんだと理解しました。
―具体的に「小1の壁」にはどんな問題があると思いましたか?
夫婦2人とも日中のフルタイム勤務なのですが、帰りのお迎え時間が早くても18時半になります。
我が家は長男の入学と長女の時短制度が切れるのがちょうど重なるので、親子ともども負担が増える中、帰宅が19時近くになるのは、帰宅後の時間的な負荷は相当だろうなと思いました。
あとは、小学生になると人間関係が複雑になりその様子を細かく見なければならない。でも、共働きではその時間がなかなか取れないのが心配でした。小学校も学童も合う合わないがあると聞いたこともあって、我が子もそうなるかもしれないという不安がありました。
保育園時代よりも、小学校に入ると「子供が小学校生活にきちんと慣れるか」「学童が我が子に合うか」を心配する声がグッと増えます。それは子供の心の成長が大きく関係してるためですが、1年生の「学校に行きたくない」といった行きしぶりは割と多くのご家庭でも見られる「小1の壁」の一つ。登校も自力となる小学校生活では、放っておけない問題となります。
民間学童の申し込みは保育園の年中で済ませておいた
―「小1の壁」対策として、事前になにか準備をしたり考えたりしましたか?
まずは学童の確保を考えました。子供と学童の「合う合わない」の心配があったので、公立と民間両方確保しておいて、相性の良いほうに行けばよいと思いました。
民間学童は保育園のお友達が結構行くと事前に分かっていたので、お友達関係の心配がないのが魅力でした。
出費についても一応確認。公立は18時まで無料(18時~19時を利用する場合は月額2,500円)、民間は月額約5万円と高額ですが、夫の福利厚生で割引が効いたので週5利用することもギリギリ可能だと考えました。
―民間の学童を最初から視野に入れてあったのですね。
長男が年中の時に民間学童のプレ会員になりました。
実際は、通ったり利用したりは一切しませんでした。利用したい場合は別途料金で講座を受けたりや預けたりが可能でしたが、我が家では入会金3万を支払い、席の確保のためだけという感じです。
―年中から保活ならぬ学童入所活動をされていたんですね!年中から入会というのは、すごく早い印象がありますが、周りの方もそうだったのでしょうか?
我が家の地域はタワーマンションが多いためか子供も多く、小学校の定員問題や学童の確保は盛り上がる話題だったんですよね。保育園で学童についての話になった時に、まわりの同級生のママ友が「早く席を確保しないと入所できなくなる!」と持ちきりになったので、私も焦って申し込みをしました。今思うと、噂を鵜呑みにしたのかもしれません。
ただ、民間は20時まで預かり可能なので、そのおかげで時間的な心配はないまま入学を迎えることができました。
―別のインタビューした方も情報がない事が「小1の壁」のひとつだとおっしゃっていました。やはり情報が不透明なのですか?
自分が参考にした人や話を聞いた経験者の話がそのままロールモデルになるんですよね。
実際蓋を開けたら別に公立の学童だけでもなんとかなったような気もします。我が家より少し上の子供がいる姉もそんなことを言っていましたし、実際事前にあれこれ心配して準備したものの、意外と大丈夫なのは確かです。
でも、どう転んでも大丈夫なようにしておいたのは、別にやりすぎとも思いません。
住んでいる地域の環境や状況によって入学前の動きが決まってくるという一例をお話してくださいました。タワーマンションが一棟立つと地域の子供の数がグッと増え、小学校の定員が飽和状態となるといったケースも。それに伴い、学童の入所にも心配の声があがるのは当然のことかもしれません。
*後編、「コロナ禍と小1の壁【インタビュー連載】家族とキャリアと私(5)後編」へ続きます!
取材・文:A.O
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