子供のおめでたい小学校入学。子供の成長は嬉しいことですが、大きな環境の変化のせいで子供はもちろんのこと、ママの生活も苦労が多くなります。
そこで今回は、「小1の壁に」について実態や乗り越え方を先輩ママの実体験を交えながら紹介していきます。
これを読んで、お子さんの小学校入学への不安を少しでも軽くしましょう!
1、「小1の壁」って何?
(1)「小1の壁」の意味
子供の小学校入学により、保育園と比べて、仕事と子育ての両立が難しくなることを指します。保育園時よりも登校時間が遅かったり、保育園の延長保育よりも学童保育の預かり時間が短かったりするため、今までの勤務形態だと上手くいかない場合があります。
これが小学校と保育園を比べた、子供のスケジュール。小学校の方が預かり時間が短くなります。また、保育園の延長保育は急な残業でも対応してくれますが、小学校の学童保育は18時で終了してしまうケースが多くあります。
(2)「小1の壁」の原因
では、具体的な「小1の壁」の原因について見ていきましょう。
①学童の問題
一般的に、保育園の延長保育は19時~20時まで預かってくれますが、小学校の学童保育は18時前後で終了しています。急な残業で迎えにいけず、周りが暗い中、学童から子供が一人で帰らなければならないことも…。時間の問題だけではありません。新生活で緊張が続く中で、さらに学童での集団生活が加わるので、法角を家で過ごす子供と比べて、抱えるストレスが多くなるでしょう。さらに、民営の学童を利用する場合は、時間制約の問題は解消されますが、子供の移動が多くなり負担がかかります。
②短時間勤務制度がなくなる
多くの企業で子供が小学校に上がるタイミングで短時間勤務制度が適用されなくなります。これにより、正社員で働きたくても諦めて、パートを選んでしまう女性が多くいます。
③長期休暇がある
小学校には、夏・冬・春休みがあります。その時期も学童保育で預かってもらえますが、長期休暇中は給食がついていないのがほとんどで、家でお弁当を作る必要がでてきます。また、長期休暇中だけ学童に入りたくても定員の問題で入れない場合もあります。
④登校時間の遅れ
小学校の登校時間は保育園の登園時間よりも遅いです。それによって、良心が先に出発し、子供が戸締りをして出かけるケースが発生します。
⑤親の学校行事の参加が増える
平日昼間の参観日やPTA活動、個人面談により、仕事を休まなければいけないことも…。また、運動会や音楽会の行事では保育園に比べると親の協力がより必要になります。特に小学一年生の一学期は、入学前の説明会、入学式、家庭訪問があり多くの女性が苦労します。
⑥家庭学習の必要性
毎日の帰宅後には音読や計算の宿題を見なければいけません。仕事から帰宅して、ご飯を作り就寝準備もする中で、子供の勉強を手助けをする必要があります。
⑦学校側と意思疎通のしにくさ
保育園では、毎日子供を迎えにいく際に子供の様子を聞けるタイミングがありました。しかし小学校では、連絡ノートや学級通信などでしか先生とコミュニケーションを取る術がなく、手段が限られています。勉強のフォローだけでなく親がしっかりと友人関係などの精神面のフォローも今まで以上に大切になります。
2、経験者に聞く「小1の壁」の実情
ここから、フルタイムで働き保育園に2人目のお子さんがいたにもかかわらず、「小1の壁」を乗り切った先輩ママからのお話しをもとに「小1の壁」の実情について迫ります。
(1)「小1の壁」の本当の辛さとは?
①情報がない
とにかく未知の世界すぎて不安や心配が付きまといます。欲しい情報は自治体や学校ごとで異なるため調べようがありません。周りのママ達から情報を収集する手段もありますが、偏った意見も多く、耳にすると預ける心配が大きくなってしまったため、とにかく前向きになるしかありませんでした。
②時間がない
仕事から帰宅して、ご飯を作ったり宿題の面倒を見たり、やるべきことが多いです。特に下の兄弟がいるとその子の面倒も見ないといけません。全く余裕がなくその当時どうやってやりくりできていたのか、どうやって過ごしていたのか、記憶がほぼありません。
③子供にも負担が大きい
親も大変ですが、子供は小学校で大きく環境が変わり体力も無いので大きく負担がかかります。私の子供は「学校→公立の学童→民営の学童」というハードな生活をこなしていたため目の下にクマができたほどでした。
(2)「小1の壁」の乗り越え方とは?
①自分の人生を見つめ直してみる
子供が大切な存在であると共に私にとって働くことが人生の楽しさだったので、仕事を辞める選択肢はありませんでした。だからとにかくやりきらなきゃという意思で、「小1の壁」を乗り越えられました。
働く楽しさを常に感じていたため気持ちの部分で辛くなることはなかったと思います。
②子供を信じる
子供の成長は数年間で大きく変わります。子供に対して全てやってあげようと思うのではなく、ある程度信じるてみると意外と子供もしっかりしてくれます。その中でも、日々子供の様子や変化には敏感でいるようにしていました。
③民営のサービスを利用する
子供が公立の学童に馴染めず、民営の学童を利用しました。民営の学童は預かり時間も長く子供のケアも手厚いです。 近場ではありませんでしたが、車でのピックアップサービスもあるのでかなり助かりました。月額は送迎付きの週3日で月5万と高価でしたが、フルタイム共働き家庭ならばここにお金をかけていいのではないかと思います。
(3)これから「小1の壁」を迎えるママたちにアドバイスしたいことは?
①キャリアの意思を明確にする
自分がフルタイムで働きたいのか、短時間で働きたいのか、家事や子育てに専念するのか、小学校入学前にこれを決めることは大切だと思います。自分のキャリアと向き合い、意思を明確にしてください。人によって後悔しない選択が必要です。
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②家事を効率化する
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③そのあとの楽しい時間のために踏ん張る
子供の成長スピードは凄まじいので、いくつかの壁を乗り越えると子供に手がかからなくなり、そのあとは楽しい自分の時間が待っています。その時にお金の余裕があるのは大きいです。自分の時間が増えた時のために小1の一年間を乗り越えましょう!
3、「小1の壁」を乗り越えて子育ても仕事も楽しもう
「小1の壁」についての実情や乗り越え方を紹介してきました。保育園とガラッと環境が変わり不安を抱えているかもしれませんが、子供の小学校入学を機に自分の働き方や子供との関わり方を見つめ直してみてはいかがでしょうか?
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