#子育て 2021/07/29

働く女性と家事育児 座談会レポ~中編~「子供の学習定着度はテストだけじゃ測れない!?」

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2021年5月28日(金) 、“読者と編集者が一緒に作る”女性WEBメディアPRIMEの第二回イベント「女性と家事育児」座談会が開催されました。

テーマは、『小1の壁』って一体何ですか?~先輩ママが体験談を語ります!~

(zoom/clubhouseにて配信)イベントの詳細はこちら
<前編><後編>はこちら

【パネラー】
・きょうこ氏(and-fam運営メンバー・次女が今年小学校に入学した小学生2人のママ)

・ミイ(PRIME編集部メンバー・小学生2人を1歳から預けてフルタイムで働くワーママ)

司会:みわ(PRIME編集部メンバー・ママ歴半年の未婚シングルマザー)

小1の壁を乗り越え、キャリアを継続してきたママ2人が、コロナ禍ならではの実例など含め読者からの質問にお答えします

学校の先生や機会を活用して不安解消へ

ーー保育園とか幼稚園だとお母さん同士で挨拶してネットワークができやすいと思うんですが、小学校も気軽に相談できるネットワークはできていくのですか?

きょうこ:
うちのところは登校班があったので登校班で同じ1年生のお母さん同士で朝集まった時に聞いてみたり、保育園が同じお母さんもいたのでその人と連絡したりして相談してましたね。

ミイ:
私は孤独な子育てだったので…(笑)全部自分の判断と裁量でしていました。

きょうこ:
1年生の1学期は先生との個人面談はあると思うので、そこで先生に相談してもいいと思います。

ミイ:
あ、そうなんです。うちの学校では教育相談日というのが月に何度かあって、学習についての相談の時間を個別に取ってくれる機会がありました。

学校のテストだけでは計り知れない子供の学習定着度

ーーお子さんの理解度を把握しておくことが大事だと感じてますが、学校のテストだけではやはり足りませんか?併用でチャレンジや学研が必要だと思われますか?

ミイ:
私は子供の学力を把握しきることは結局できなかったですね。ただテストの点数も成績も悪くないからいいやという感じでしたね。小学生のうちの学習理解度は解いてるところをみっちり見ないと分からないんじゃないかと思います。

きょうこ:
小学生のテストって意外と勘で解けちゃうんですよね!だから勘で解いているのか考えて理解して解いているのか、解く様子を見てあげた方が確実に学習状況を把握できると思います。

ーー問題を解いている様子を家で見るというのがポイントなんですね!

きょうこ:
あとは学校のテストだと全部の範囲から事細かに出るわけではないですよね。通信教材は幅広い範囲だし、答えだけでなく解く過程も見られます。あとは景品が届くので子供から「やりたい!」と言ってくれて続けていた部分もあったんですが、学習面の効果はあったと思います。

子供のランドセルから出てきた50枚のプリントの山

ーー持ち物に関してはミイさんはどうですか?学校に必要になるものやプリント類が多いと思いますがそのあたりで時間の制約はありましたか?

ミイ:
私はマシーンのようにやらなきゃいけないことだと思ってさばいてました。持ち物に関しては、うちの学校では担任の先生が複数の猶予期間を設けてくれたんです。月の頭に今月の必要なものを書いてくれて、二回目は学級プリントに書いてくれる、そして最後は3日前くらいに子供が連絡帳に書いて知らせてくれました。三段階でお知らせしてくれて用意する期間があったので助かっていました。

きょうこ:
うちも、「トイレットペーパーの芯がいる」とか「箱がいる」とか結構前段階でお知らせしてくれていました。必要なものは当日に持ってこいというよりかは何日か前に持ってくると言われてました。また先生側で期限も調節してくれていたように思います。言われた日に子供に渡しても、「それ明日」と言われることもあったので…。
プリントに関していうと、1年生は学年プリントなどで特に枚数が多いような気がします。最初はプリントを写真で撮ってまとめていましたが、手間になってしまい、ボードに挟んでまとめて置いています。この方が楽ですね。

ーーお子さんがプリントを出さないという問題はないのですか?

きょうこ:
それはまだ経験したことないですね。出せと言えば出してくれます(笑)

ミイ:
うちは大事件が起きて、ランドセルから50枚くらいプリントが出てきたことがあって(笑)小1の途中くらいから「プリント出してね」と声をかけるようになりました(笑)。

ーー50枚ほどのプリントがランドセルから出てきて連絡に何も問題がなかったんですか!?

ミイ:
連絡事項もありましたが宿題のプリントも含まれていたし月イチに配布される月間予定プリントはなぜか出ていたので大丈夫でした(笑)
プリントがなくてもうちの子は連絡帳をしっかり書いており、その日の宿題は把握できていたので大きな問題はなかったです。

 

連絡帳を使って子供の自立や成長を促す

ーーお子さん自身が連絡帳を書くことは保育園ではなかったことだと思います。我が子を疑うわけではないのですが、本当のことが連絡帳に書いてあるのかと疑問に思うことはありましたか?またフォローはしてましたか?

ミイ:
私はその能力は自分で身に付けてほしいと思っていたので、連絡帳に書いてなくて失敗したことは自分の責任だと教えてました。失敗から学んでいくことを大事にしていましたね。まあ、半分は自分が楽だからっていうのがありますけど…(笑)

きょうこ:
私は最初の方は連絡帳を見て一緒に確認するようにしていました。ただ、書いてあっても、何を持っていけばいいのか分からないことがあるんですよね。例えば、タオルとだけ書かれていても、大きいタオルなのか、ハンドタオルなのか、汗を拭くタオル用なのか雑巾用なのか…。そんな時はお母さんのグループLINEで聞いて疑問を解決していました。また、小1、小2では時々宿題も書き忘れることもあって、この場合もグループLINEを使ってましたね。でも、「書いてこなくてもママが聞いてくれるでしょ」と言われてしまい、これはまずいと思ってそこから丁寧にフォローすることはやめました。「何するか分かんない」と言われても「お母さんはもっと何するか分からないよ」と言って、子供が勝手にやってくれるのを見守るようになりました。

ーーまさに自立ですね。

きょうこ:
でもその対応は子供によって変わってくると思います。上の子は連絡帳に書いてないことがあっても本人なりにつじつま合わせをすればいいやというタイプですが、下の子はそうではなくきっちり連絡帳を書くタイプだと思って見ています。

ミイ:
分かります。本当に姉妹でタイプが違いますよね。うちも下の子は失敗するのを嫌がったり評価が気になったりする子できっちりやっています。次女は完璧主義で自分のためにしっかりやる、一方で長女はふわふわしているけどピンチを招いた時に乗り越える力がついていっているように思います。学校は一律でやることが決まっていますが、身に付いている力が子供の性格によって違うなぁときょうこさんとの話を通じて思いました。失敗があっても次はちゃんとやろうとかその子なりのステップアップがあると思うので、連絡帳を書いてこなくても次の学びに誘導できたらいいなと。親がプラスになることをちゃんとやってあげることは大切ですね。

きょうこ:
うちは上の子はフォローしすぎるとやらないので突き放すスタイルですが、下の子は挫折すると立ち直れないタイプなので上の子と違ったフォローすることが大事だと思っています。「先生に聞きたいことを聞けなかったら友達に聞いた方がいいんじゃない?」とかそいうアドバイスをするようにしています。

ーー連絡帳一つでもお子さんの性格でフォローの仕方が変わってくるんですね。

ミイ:
言われた通りにやってくれる優等生が親は安心するし学校生活を過ごすには一番スムーズなんですけど、我々は子供が2人いて性格が違う子供がいるからこそ結果論としてそういう風に今なら思えるという面もあると思います(笑)

 

親が介入できない社会だからこそ事前に親子で決まりを作っておく

ーーでは、お子さんの成長面という点で次のお話に移りたいと思います。
子供の成長やその成長により必要となるサポートを「小1の壁」として感じている人がいました。お子さんの変化に寄り添ってあげる時間を取りたいけど働いていることによってその時間が取れないことや、お子さんの交友関係の複雑化、成長に伴って必要となる子供の居場所がなく放課後どこで遊んでいいのか分からない、というようなお話がありました。ミイさんはいかがでしょうか。

ミイ:
うちはなかったんですが、頂いた意見だと周りの人の違いに気づいちゃうというのがありますね。共働き世帯の子が働かないお母さんの存在を知ってお家に帰っていいという選択肢を知ることが「壁」だとか。あとは交友関係の複雑化によって子供がどう過ごしているか分からないというのも聞きました。
その話を聞いて思ったのですが、事前に専業主婦の家庭もあることを知っておくことが軽い予防線になるかなと思います。ごまかさずに、「うちはお父さんもお母さんも働いていて安全なところにいてほしいから学童に通ってもらっているんだよ。」としっかり伝えることが大事ですかね。また学童が保育園と同じではないことを理解してもらう必要もあります。保育園と同じように捉えてしまい、遊んでもらえないと学童を嫌がってしまう子も多いそうです。

きょうこ:
うちは「学童に行かない人もいるらしい」と途中で気づいたようですが、小1の段階ではそんなに強く言われなかったですね。最初に「お父さんもお母さんも仕事だから学童に行ってね」ということは伝えていました。ただ、ここの辺りは人によって違うと思います。うちは学童でも本を読んでいたり、一人遊びも得意だったりしたので、そんなにトラブルはなかったです。小学校を進んでいくと、やはり子供の交友関係には手出しできなくなってくるので全部把握することは不可能だしそれを前もって大人は知っておくべきですね。でも、子供がどこに行っているか分からないということは防ぎたいので、どこまで行っても良いのか、誰と遊ぶのか報告するという決まりは子供と話し合う方が良いと思います。

 

<後編>「学校、学童の行き渋りの解決法とは?」へ続く!

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