結婚して30も大台に乗った今、友達だけでなく色々な付き合いが増え、手ぶらはなんとなく避けたいけど、大仰なのも違う。そんなちょっとした時に持参できる手土産が必要な機会が増えてきたと感じています。
そんな時、とてもお手本になったのが4歳年上の義姉。決してかしこまってはいないのに、たまに会った時に「これ美味しいからみんなで食べてみて。」と渡される手土産が、どれもセンスがよくて毎回感動。
その中でも最近、ああ!真似したい!と思ったものを今日は紹介したいと思います。
和の趣がハイセンスな東京・三軒茶屋「濱田家」のパン
こちら東京の三軒茶屋にある和をテーマにした地域密着型のベーカリー「濱田家」の「豆ぱん」と「デニッシュ食パン」。
パンを手土産ってあまりピンとこないかもしれませんが、濱田家のパンはピンとしたビニール包装と和紙でできたシールでランピングが上品。くすんだ藍色のシックな紙袋に入れてもらえば、ケーキ屋さんで焼き菓子を選んでプレゼントするのと変わらないスマートさです。
こんなセンスのよい小粋な手土産をいただいたら、都会に精通している洗練された雰囲気を感じませんか?「東京のおいしい名店を知っている人」に私もなりたい!(ミーハーな郊外出身者)
もちろんどんなものでも、相手を思って用意してくれたその気持ちだけでも嬉しいものですが、頂いてから調べたところ(お義姉さん、すみません!)、こちらは食べログ3.75の高評価に加え、名百店2020にも選ばれており名実ともにお墨付きの商品でした。
ほっこり愛らしい「豆パン」とまるごと美味「デニッシュ食パン」
「豆パン」は、最初娘たちがチョコだと勘違いしたのですが、噛み応えがあるパン生地に、赤えんどう豆が練り込まれたが一品。豆がゴロゴロ入っていてお店の自信を感じる見た目です。そして豆の味付けがさらに素晴らしい!絶妙な塩加減と甘み、さらにホクホク感も抜群で豆だけでもいくらでもつまめてしまいます。絶妙と表現したのは、豆類は、味が素材寄りすぎても、濃すぎても途中で飽きたり、喉が渇いてしまうと思うのですが、それが全くありません。
豆だけでも味わい深いのに、さらにお店自慢の天然酵母を使った香り豊かなパンとマッチして一口一口が幸せです。
ひっくり返すとはみ出すお豆さん達。1粒取ってフライングして口に入れるのがまたおいしい…!
そして「デニッシュ食パン」。デニッシュは、私の中ではあの贅沢バターと食べた後の罪悪感から、立ち位置はデザートなのですが、こちらもまたすべての加減が絶妙。上品で優しい甘みや、口当たりはふんわりなのに噛むと弾力もあるところなど、甘いもの好きでも、パン好きでもどちらも満足できる逸品です。
尚、私は食パン一斤が手に入った時は、一面に覆われた「耳」にわくわくしてしまいます。ひたすら「耳」部分をペリペリとはがして食べていたいです。パン好きにはたまらない自家製酵母の風味と香ばしさを贅沢に味わえる部分。噛み応えもあって、「パンの耳」フェチさんにも満足いただけるはず。
この角のところをむしり取るかそのままかぶり付くのが大好き…!
また、トースト派は一斤なのでスライスは自分で。薄くすればサクッとした食感と香ばしさがより引き立ち、厚めに切れば表面はカリッと中身はホカホカふんわり…と、好みや気分に合わせて楽しめるのが最高です。焼くと、部屋いっぱいにこんがりバターの香りが広がって、焼き立てをそのまま食べられる至福の時間に。
当たり前の存在だけど、小さな日常の幸せがちゃんと発見できるパン。
だからこそ、ちょっとしたプレゼントにも愛用できるこんな御用達のパン屋さんは「私のいい暮らし」のとっておきリストに入れておきたいです。
文:編集部A.O