私の人生はK-POPと共にある。
2005年、韓国から日本デビューを果たしたSE7ENや東方神起との出会いを皮切りに、BIGBANG、2NE1、BEASTと続き、その後も韓国でアイドルがデビューするたびたくさんのグループと素敵な楽曲に感動をもらってきた。
振り返れば16年もの歳月。30代の私にとっては人生の大半をK-POPと過ごしてきたのである。
そして今、古参だろうと新規だろうとK-POPファンが避けて通れないグループ、それが「BTS」だろう。
目次
【BTS新曲解禁】Butterが記録更新!Dynamiteを超える快進撃
先日、最新曲『Butter/バター』のMV(ミュージックビデオ)をようやく視聴した。
『Butter』のMVは公開わずか4日で再生回数2億回突破という、すでに『Dynamite/ダイナマイト』を超える勢いだ。
公開当時の最大同時アクセス数は390万人、YouTubeプレミアMVの視聴記録としては歴代最高となっており、YouTube歴代MVのうち24時間の最多再生回数でもBTSが1位と2位を獲得。
世界101か国と地域のiTunesトップソングチャートで1位を席巻し、世界最大手の音楽ストリーミングサイトSportifyでも発売初日にグローバルストリーミング数が計2,090万に到達し、Spotify史上1日最多を記録している。
BTS 『Butter』Rimix含む公式MV一覧
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【BTS新曲解禁】Butterから垣間見るメンバーの変化と進化
今でこそ、その名を知らぬ者はいないBTSだが、デビュー当時からなんとなく彼らを見てきた私からしても、その進化は凄まじいものだった。
私が知るBTSもとい防弾少年団は、2013年デビュー当初、ゴリゴリでゴテゴテのHIPHOPグループだった。
目のまわりはグルグルと黒囲みされ、バチバチに責めたファッションを身に纏い(擬音が多くて申し訳ない)、その名の通り「10代・20代に向けられる社会的偏見や抑圧を防ぎ、自分たちの音楽を守り抜く」精神に溢れた少年たちだった。
ラップを武器にHIPHOPを全面に出したコンセプトも今とは全く違う。しかし、今彼らのアルバムには色とりどりの楽曲が溢れ、耳が肥えた大の大人が聞いても圧倒されるだろう。おまけに各メンバーがソロとしてのカラーまで持っており、アルバム1枚だけでもとても鮮やかだ。
※今でこそスタイリッシュだが、私の中の「防弾少年団」のイメージは長年これだった。ジミンちゃんが若くて大変可愛いが、凄まじい腹筋だけは別人のようで衝撃を受けたと記憶している。
【BTS新曲解禁】洗練されたコンセプトカムバックで光るBTS
韓国のアイドルは新曲ごとにビジュアルを含め「コンセプト」を決めて活動することが多い。
私は専門家ではないので、楽曲の説明や彼らのマーケティング戦略について言及することはできないが、多数のK-POPグループのカムバック(新曲を出し活動すること)を見てきた中で、時代の流行や経験に伴う成長を抜きにしても、様々なコンセプトをこれほどスタイリッシュに消化できる彼らには毎回驚いてしまう。
※私がBTSが新たなコンセプトに挑戦したと感じた「피 땀 눈물 /Blood Sweat & Tears」。
イメージが一新され、別次元の世界観もとりわけ新鮮だった。日本語バージョン「血、汗、涙」もまさか直訳でくるとはと衝撃でしたよね、ヨロブン(皆様)。
どんな曲でも歌えて踊れるアイドルは他にもたくさんいるだろうと思う。特にK-POPはどのグループもひたすら上手い。
ただ、ガチ推しのファンではない私でさえ、BTSが見せてくれるものは彼らが「生み出し」「モノにしている」楽曲やステージで、そこに「これは俺たちの音楽だ!」と言わんばかりのコンセプトという言葉では説明しきれないものを感じる。グループ名の由来通り、彼らを見た時に洗練されていると感じるのはそのためかもしれない。
【BTS新曲解禁】推していないのに追ってしまうその魅力
※どう転んでもジミンちゃんはエモい。歌声もダンスもK-POPのトップアイコンとして君臨している。世界のセレブ達をも虜にする青年はチッケム(音楽番組出演の個人フォーカス動画)すらYouTube1億回再生を叩き出す。
私は彼らがアーティストとして素晴らしいのも、アイドルとして魅力的なのも十分理解している。
ファンという自覚はないのにMVはどれもこれも何度も見ているし、再生回数億単位のMVのうち100回くらいはきっと私だ。2020年に公開されたBTSドキュメンタリー映画『BREAK THE SILENCE: THE MOVIE』は僭越ながら2週連続で観に行ってしまったほど衝撃と感銘を受けた。
(ところで、RMさんはなんて叙情的で文学的かつ建設的なのだろうか。ライターや編集の仕事をしている者としても、語彙力も表現力も惹かれるものしかない。これが世界のBTSを率いるリーダーか。)
※BTSのリーダーRMことキム・ナムジュン。IQ148、独学で臨んだTOEICは915点、韓国の大学修学能力試験模擬試験で上位1%に入る天才。ビルボード・ミュージック・アワードなど海外授賞式では通訳を通さずインタビューや取材に応じ、国連総会やユニセフなど大舞台でも知的かつ質が高くセンス溢れるスピーチで人々の心を動かす。ビジュアルは意外とリアコだと思うのは私だけではないはず。
重ねて言うが、私はガチ追いしているわけでも、推しているわけではないのだ。でもそれもが今のBTSの持つ力なのだろうと思う。
【BTS新曲解禁】Butterが苦しいほど素晴らしい
このように、私なんぞがわざわざ声を大にして言わなくとも、すでに世界中を虜にしているBTS。
今回の新曲『Butter』の快進撃も『Dynamite』同様すぐに世界中で響き渡るに違いない。
韓国では「アイドル」にカテゴライズされてる彼らだが、今や同世代の男性のみならずおっさんまでも虜にしている。異性である私はというと『Butter』のMVを見た時、男性アイドルに対するトキメキをきちんと感じながら、ブルーノ・マーズやレディー・ガガなどの世界的アーティストを目の当たりにした興奮と同じ感覚を覚えた。彼らが見せてくれる歌声やパフォーマンスは、泣きたくなるほど素晴らしいのだ。
だが、素人ながら約16年、長くK-POPに親しんできたからこそ言いたいことがある。
【BTS新曲解禁】オタクを破滅させるあまりにも崇高な存在
BTSは本格的に追うのが正直怖い。彼らが素晴らしいあまり足を踏み入れたなら最後、私はきっと破滅するのだと私の中のオタクの人格が叫んでいる。
もはや手の届かない存在の如く、その歴史も楽曲も存在自体も尊すぎるからこそ、長年のK-POPオタクに警鐘を鳴らしているのだ。
※BTS人気の火付け役となったDance Practice動画。K-POPでは浸透している文化で事務所の練習室に固定カメラを置きダンスの練習風景を配信したもの。練習とはいえこのクオリティで、実は技術の高さが堪能できるとK-POPオタクから大人気。とにかく練習に時間を費やすK-POPの世界で、BTSの練習時間はトップアーティストとなった今なお、1日7時間、多い日は10時間以上練習するのだとか。
一体、世界中に散らばるARMY(アーミー・BTSのファン)たちは、こんなすごい人達から日々影響を受けてどうやって息をしているのだろう。
こんなにも魅力的で沼深そうなグループを前に、平常心で過ごしていける術があるのならぜひ教えてほしい。現在、私のまわりにはARMYがいないのだが、機会があればと心より思っている。
<ライタープロフィール> タピオカあさみ
30代/K-POPファン歴16年/歌とダンスのエンタメが大好きで月イチでK-POPの海外公演に行くことが生きがい/仕事も子育ても自分の好きなことも全部諦めずに楽しい毎日を送ることが目標のワーキングマザー
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